「新本格魔法少女りすか」 西尾維新 04年07月05日発行

  • 稚き頃の記憶が、恐怖と悲哀のみしかもたらさぬ者こそ、不幸なるかな。 H・P・ラヴクラフトアウトサイダー
  • 魔道書の写本は実益を兼ねたりすかの趣味なのだ。振り返って本棚を見れば、各種魔道書が文字通り犇いていて、殺風景な部屋に彩りを添えている。『妖蛆の秘密』──『断罪の書』──『屍食経典儀』──『屍体咀嚼儀典』──『セラエノ断章』──『魔法哲学』──『暗号』──『トートの書』──『魔女への鉄槌』──『ドール賛歌』──『世界の実相』──『屍霊秘法』──主立ったところは揃ってはいる(とはいえ、それもほとんどが写本だ)が、それでも手に入らない稀覯本はこうして己で写すしかないのである。(P13)
  • 認めただけでなく、自分が『城門』の向こう、『魔法の王国』長崎県で生まれ育ち、しかも『魔法の王国』の首都と並び称される魔道市、森屋敷市の出身であることまで教えてくれた。(P18)