2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧
リンゴは強く握ると指の跡がつき、三日もすれば腐ってしまう。優しく掴み、速くもぎとるのが難しい。スーパーマーケットに行くと、野菜や果物を買い物客が無造作に指でつまんで鮮度を測っているのをみると、人事ながら心配で仕方が無い。 「ピンクアイ」とい…
放火や強姦というのは、殺人に準ずる位刑が重いのだが、大体の場合、この二つをやった奴らは全然反省していない。感極まると、よほど気持ちのいいものなのか、必ずやったことの自慢話を始める。「いやあ、火の粉がパチパチと弾けてひゅうひゅう舞い上がる時…
まんが・アニメ的リアリズムは、寓話を書くのに実は適している。何故なら、元々生身の人間ではなく、キャラクターという存在を起点にしているから。だからこそ日本の漫画やアニメは、日本の風景を描いているように見えながら世界中でウケている。(東浩紀) …
オタクは、モノの質を問わない。質が要求されるのは、そのモノを語る際の視点である。オタクの出現が世界の文化シーンに衝撃を与えたのは、実はこの凄まじくユニークなモノに対する対峙の仕方であった。 SF作家のスタージョンは「全ての物の九十%はクズであ…
「我々にとって危険なのはテロリストではなくジャーナリストだ。ジャーナリストを殲滅すべきだ」(ウラジーミル・プーチン) 「君には魅力がない! 君には才能がない! 君には未来はない! じゃあ、今からすぐに死んでもらおうか! ちょうど今日は亡くなった…
京都にある「アスタルテ書房」という古本屋は店の奥で黒魔術やってそうな雰囲気。 ゲームキューブは取っ手などもついていて、鈍器として応用できそう。 第二次世界大戦中の日本において、クリスマスというのは非常に恐ろしい日だった。夜になると一斉にサイ…
1989年8月、私はひょんなことから再逮捕・超有名となる(マスコミが広く報道したのでかなり広く名が知れ渡った)。超有名人になったここいらで何か書いて出版するかと思うが、いかんせん、私には文章を書く才能がない。 出版するのは私の夢だったのです。(…
地球の自転は10万年ごとに一秒長くなる。地球の歴史の何十億年で、何時間も長くなった。 地球生命はたぶん、気体酸素のない環境で発生した。現在も、酸素で死ぬ微生物がいる。 紀元前435年、ギリシャの哲学者アナクサゴラスは、太陽は直径150キロほどの、赤…
『アイロニー』昔、イギリスにジョージ・ゴードン・アイロンという詩人がいた。この詩人は無知であったため、様々な間違った言辞を弄した。無知な読者は、これを間違いと思わず、優れた反語、または皮肉とであるといって絶賛した。ここからアイロニーなる言…
自分は「ミニスカをはいた女の人が好きなのだ」と思っていたが、新宿2丁目の女装クラブの人が、ソファーからすっと立ち上がった、脚から腰にかけての線がまるで女性のようで、思わず欲情してしまった。男の人がミニスカをはいていても私は欲情してしまうので…
これほど醜くて、汚くて、恐ろしい顔をした人形を見たことがありまえんでした。目の玉は飛び出し、鼻は潰れていました。捲れあがった青い上唇の下から、糸切り歯の白が、ひっそりと覗いていました。額の髪の毛は抜け落ち、頬の肉は縮れていました。 さいわい…
バラモン教は古代インドの宗教。カースト制度を特徴とする。バラモン(司祭)が最も偉く、クシャナ(武士)、バイシャ(庶民)、スードラ(奴隷)とつづく。死んでも永遠に身分は変わらないとされている。バラモン教の階級制に反発したところから仏教やジャ…
最近驚いたことをアンケート葉書に書いてもらうコーナー「ビッグラゲーション」 天井に虫みたいな、もしくは鼻くそみたいなものが、いっぱいプチンプチンとついているのだ。恐怖。凍りつきゾゾメク背筋。萩原朔美が席に座って消しゴムこすってカスを大量生産…
昔、とある作家が、全共闘世代のことを「吉本隆明ファンクラブ」と揶揄していた。 英語では人格をパーソンというが、これはペルソナが変化したもの。 「1968年にヴェトナムで戦った少尉の平均生存期間を知ってるか。たったの16分だ」(映画「英雄の条件」) …
1657年1月に江戸の過半が焼失する明暦の大火が起こり、戦死者は十万を越え、体制の安定に心弛みつつあった幕閣の危機感は薄く、保科正之のみが機敏に対処した。金蔵を開けて十六万両を救助金として放出しようとしたところ、老中たちは驚愕し静止した。正之は…
太田光はテリー・ギリアムと対談した時に「あのシーンはこういう意味なんですよね」と聞き「いや、それは違う」と言われ「僕が解釈したことにあなたがとやかく言う筋合いはない」と言った。ギリアムにとってはそれは誤解なのかもしれないが、誤解こそが個性…
茶柱の本。「真なる茶柱の神秘」と出会う方法は茶柱というものを忘れること。 カバンの中にはいつでも闇がある。向こうからやってくる男の革カバンの中には何が入っているかわからない、枕ほどの大きさの闇が詰まっている。 「A」という本。A16何もなか…